カテゴリー「EVERGREEM BOOK」の記事は、私のライフワークであり、2017年から月刊で書き続けている「三洞のハッピー生命保険セールス Marketing Letter」の記事を、書籍化するためにまとめたものです。書籍化までの過程をご覧いただきたいと思います。




◆幸せの基準

 小学校の頃は、私も弟も学年で一番お勉強ができた子だったので、近所では「天才兄弟」と言われていました。
 だから、息子が中学生の頃に、近所の奥さん(引っ越してきて数年しか経っていない人)が土曜日の朝に家にやって来て、突然こんな質問をしたのです。

 「息子さん、塾はどこに行っていらっしゃるんですか? 五十田さんの息子さんなら、イイ学校に行くのでしょうから、塾も選んでいらっしゃるんでしょ? ウチの子も、どこに行かせようか迷っていて……」。

 町内の自治会の用事なら許してやるけど、土曜の朝なんて、私にとっては「まだ真夜中」の時間帯……「勘弁してよ」です。
 眠いし、腹が立つし、丁寧に答える気なんかないから、
 「塾なんて行かせていませんよ。オレも行かなかったし、大嫌いですから」と言いましたが、その奥さんは、「え~っ、五十田さん、塾、行かなかったんですか? 息子さんも行ってらっしゃらないの?」なんて驚いている……。
 「はい、行ってません」で済ませましたが、心の中では「子どもの前に、お前が勉強しろよ」と思っていました。


 塾どころか、私の息子も弟の息子も、ろくに中学にも行っていませんでした。
 おかげで私は頻繁に呼び出しを食らって、そのたびごとに息子と教師に怒っていましたよ。
 「オイ、オレは仕事を休んでここに来てるんだぞ」。
 息子には「迷惑掛けんな!」だし、教師には「そっちは仕事なんだから、来るのが筋だろ? なんでオレが仕事休んで来なきゃならないんだよ?」って。

 五十田ブラザーズの長男たちは、それでも一応高校には行きましたが、弟の長男は1学期で退学してしまいました。
 弟は、息子が高校に行きたいと言った時に、「お前、中学だってほとんど行ってないのに、高校なんか行けるはずがネ~だろ! フザケンナ!」と言ったのですが、案の定1年も持たずに中退しました。

 ウチの子は……2年で退学処分になりました。自主中退ではなく強制退場処分です(笑)。

 そのことを話した時には、大人物の弟は大笑いしてこう言いました。
 「アニキ、全~部オレたちが悪いんだぜ」って。

 そう言われて私も大笑いして、「弟は本当に偉いな~。でも、ホントにオレたちが悪いんだよな」と思いました。
 親たちが「みんなと一緒」が嫌いで、しかも公務員教師をバカにした発言をしているから、息子たちも校則や教師の言うことを無視してしまうのです(笑)。


 長男2人が高校退学……なんて聞いたら「どんなダメ兄弟なの?」と普通は思うでしょう(笑)。
 知人であっても「ご兄弟とも大変だったでしょうね」と言う人が多いでしょうね。

 でも弟は、「あんなに手間も金も掛からなかった子って、滅多にいないと思う」と言います。
 弟の長男は、高校を辞めた後、埼玉県で一番忙しいラーメン屋に入って、酒も煙草もやらずにお金を貯めて、知らぬ間に大検を取得して、自分が貯めたお金で調理師学校に行って、今ではイタリアンの修行をしています。

 ウチのトシくんはと言えば……退学処分の翌朝、必死の顔で言いに来ました。
 「あの学校には行きたくないんです」って。
 中退・退学の子たちが行く通信の学校です。

 私は怒らずに「なんで?」と聞いたら、「みんなが行くからボクも行くってのはイヤなんです!」と、泣きそうな顔で、でも、はっきりと言いました。
 父ちゃん、心の中では大喝采ですよ。
 「オレの子だ~! よく言った!」と、爆発的に喜びました。
 だから「よし、わかった。行かなくていい。トシくんの好きにすればいい。父ちゃんが学校に電話して、手続きを止めてやる。この家はいずれお前の家になるんだから、好きなだけいればいい。ただし小遣いは一切やらない。金が欲しかったら自分で稼げ」って言いました。

 そうしたら翌日からちゃんと、家でず~っと寝ていました。
 働けとも、何をしろとも、私は言いませんでした。


 若い内なんてのは、ず~っと寝ていられるものだけれども、さすがに24時間は寝てはいられないから、やたらと本を読み始めました。本は父と私の本棚に腐るほどあります。
 本ばかり読んでテレビは一切見ないので、これも私としては満足でした。
 テレビばかり見ていたらブチ切れたかもしれません。

 そしてその内、私が寝ている間は、ずっと私のパソコンをいじっているようになりました。
 だから私は、「パソコンいじってて飽きないのなら、ネットビジネス、やってみるか?」と聞きました。
 そうしたら、「それならボクにもできるかもしれない!」と目を輝かせて言いました。
 その時のトシくんの表情と口調は、今でもはっきりと覚えています。
 そこで、私が持っているネットビジネスの分厚い教材を3冊渡して、「これ読んで、やりたいと思うもの、やってみろよ」と言ったら、すぐに3冊を読み終えて、自分のネットショップを立ち上げました。


 私が息子の将来について一番イヤだったのは、「そこそこの大学を出て、そこそこの会社に入る」でした。
 だって、自分の可愛い息子がアホな他人に使われるなんて、可愛い娘がチャラいカレシを連れて来るのと同じくらい、絶対にイヤですから。
 でも、高校を退学になった瞬間に、その心配は一切なくなりました。
 大学も行けないし、幸いなことにそこそこの会社にも入れないから。

 それから3年ほどが経った時に、「去年、仕事はどうだった?」と聞いたら、「売り上げが〇○万で(数字は忘れた)、仕入れが160万で……」と言ったから、「仕入れが160万ってことは……160万、持ってたの?」と聞くと、「だって、売り上げを貯めておかないと、仕入れができないから……」と言いました。
 ビジネスとしては当然ですが、ガキだと思っていた息子が普通にそう言ったから、言葉では褒めなくても「スゲ~!」と思いました。

 さらには「発送業務って、どうしてるの? やってるのを見たことないけど……」と言ったら、「バイトがやってるから」。
 いや~、これには驚きました。
 私がトシくんの年齢の時には、間違いなくバイトですよ。
 でも、息子はバイトを雇ってる。オレより全然偉いですよ!

 一般的大多数の人なら(=「80対20の法則」の80%組)、長男が高校退学なんて言ったら、「大変ですね~」と言うだろうし、「ウチはそんな不幸な事態に陥らなくてよかった」って思うでしょうね。 
 でも実際は、息子たちは私たちがガキだった頃よりもはるかにちゃんとやっているし、金は全然掛からなかったし、私も息子も楽しいし、私も弟も大満足で、とっても幸せなのです。


 かつて、弟の店に時々来ていた大学生の客が、「就職が決まりました」と言ったので就職先を聞いたら市役所だと言うから、
 「ご愁傷様。人生、終わったな」と言ったら、その青年、目を丸くしてこう言いました。
 「そう言われたの……2人目です。三洞さんの前にはマスター(私の弟)から言われました」って。

 そんな男たちの息子ですから、「普通の進学」「普通の就職」ができなくても当然です。
 でもそれが、私たちにとっては「幸せ」なのです。


 だから私は、生保セールスに転身した方々を心から応援しているのですよ。
 こんな私だって、会社に行ってりゃ給料貰える課長職を辞めて転職したのです。
 しかも、生後半年のトシくんを抱えての転職ですから、それなりの覚悟も不安も経験しています。

 あなただって同じでしょ?

 だからこそ、同業に転職して来たあなたを「幸せな選択をした人たち」だと思うのですよ。
 その勇気&決断と引き換えに、たくさんの「自由」を手に入れることができたのだから。
 そして、だからこそ「あなたを売れなくし、不幸にする、会社都合の教え」を憎むのです!


◆「あなたのシステム」が幸せを呼ぶ!

 尊敬する池波正太郎先生が、こんなことを書いています。
 「つまるところ幸せというのは、一椀の味噌汁、一膳の白米を美味いと思い、そういう日常に幸せを感じられることだ」。

 あなたにも「そう思え!」なんて言うつもりはありません。
 私はプルプル教ではありませんから、セールスや顧客に「幸せの形」まで押し付けるようなことは、する気もありません。

 でもね、幸せの量を増やしたかったら、「あなたにとっての幸せの定義」をする必要があるのです。
 だって、明文化されていなかったら、それはまさに「雲をつかむようなもの」にならざるを得ないから。


 私は、12時間セミナー開始よりも10年も前から「我慢なしでも幸せになれる」というストレス軽減のセミナーを行っています。
 そこで言っている「幸せの量を増やすには?」の定義が、実はあるのです。

 日本って、非常に残念なことですが……ストレス大国なのよ。1000人あたりの60歳以上の人の自殺率が先進国ではダントツに高い。
 ワースト10に入っている国は、日本以外は「これ、どこにある国? 地域名じゃないの?」と思うような知らない国で、しかも「海外のニュースで名前だけ聞いたことがある紛争国」ばかり。
 でも日本は、紛争はないし(アベくんやイシバのような人物が首相をやっていても、紛争が起きないどころか、自民党に投票する人間がたくさんいる超能天気平和ボケ国家)、年金制度だって、医療制度だって、治安だって、国民の知性も品性も世界的には最高水準なのに……ですよ。

 だからこそ日本においては、幸せの量を増やす「目安」はわかりやすいのよ。
 それは「ストレスの量を減らすこと」なのです。


 だから、生保セールスとして幸せ多く生きたいのなら、ストレス少ないセールスをするべきなのです。
 では、ストレス少ないセールスとはどんなセールス?
 それは人によって違います。
 例えば私にとっては、電話が鳴ること自体がストレスだし、着替えて靴を履いて家から出ることもストレスです。
 でも、電話が鳴っても何とも思わない人の方が圧倒的多数だろうし、部屋から出ないで閉じこもっている方がストレスだと感じる人も多いはずです。
 私は5年間、1日も休まずに日々8000文字平均のブログ記事を更新してもストレスは感じませんでしたが、小学生の作文の宿題程度の800文字の文章作成をストレスと感じる人もいます。

 ここまで書けば、セミナー受講者ならすぐに分かるよね。
 あなたの「強み」から導き出される「あなたなりのやり方」こそが、あなたの生保セールスビジネスの「システム」です。
 それが「ストレス少なく、幸せ多いセールス」を手に入れるための唯一の方法です。


 でも……私のセミナーを受講していないほとんどの生保セールスは、「会社が押し付けるやり方」(システムとは呼べない)に従ってしまいます。
 それは、サイズに合っていない靴を履いて日々ジョギングをするような行為です。
 それって、ものすごいストレスでしょ?
 毎日ジョギングしたって、逆に体を壊してしまいます。

 あなたは、あなたに合ったビジネスの「システム」を構築しなければなりません。
 それがストレス減少に直結し、あなたに幸せをもたらすのです。



◆システムを構築し、メンテナンスし、増やす

 1ヶ月ほど前、セミナー受講生が店に来てくれたので、「どうよ?」と仕事の様子を聞いたら、「この1ヶ月、全然売れていません」と堂々と言いました。
 私は驚いて「え~っ!」と言うと、彼は、「いや、そういうことじゃなくて……三洞さんから色々とアドバイスをもらったので、今月は人と会うのをやめて、家に引きこもって考えて、本を読んだりネットで調べたりして、準備ばっかりしていました」と言いました。
 「そうかそうか」と私は安心し、彼を褒めました。
 なぜなら、セミナーを受けても、その後の行動が中途半端な人が非常に多いから。


 自分のビジネスのシステムを構築しない内の外出なんて、散歩以下なのよ。
 ましてや会社の都合に合わせて行動して無駄な活動に時間を費やし、自分のシステム構築がなかなか進まないなんてのは、根本的な姿勢が全然できていないということなのです。
 それは起業家として失格だし、売れるはずがないし、幸せの量が増えるはずなどありません。

 私のソニー時代の所長でマブダチのササイさんは、入って来た若い衆に、「街をうろついたって、契約なんか取れネ~んだよ!」と言って、研修室に8時間以上カンヅメにしました。
 リンチをしていたワケじゃないですよ。彼の強みを発見するために、質問攻めにしていたのです。
 おかげで、彼はその8年後ぐらいにしっかりとエグゼに昇進し、今では昔からエグゼだったような顔をして、若い衆に偉そうに説教しています。


 「事務所に居たって契約は取れない。街に出て人と会え」……これが一般的なアホ指導者の教えですよね。
 この教えに従えば、一瞬で「売れない80%」の仲間入りです。
 全社の売り上げの20%を、80%のセールスで分け合う程度の報酬しか得られないことになります。

 「売れる20%組」に入りたかったら、その真逆をやらなければならない。
 それは「システムが構築できていない内は外に出ない」です。
 だからササイ組は全員が「売れる80%」に入っているし、16年連続でソニーの最優秀営業所になれたのです。


 私は、生保セールスになって数個の「発明」と、「効く教訓」を発見したと自負していますが、「靴を履いたら単なる作業」という言葉は、自分でも名言だと思っています。

 システム構築ができていないということは、工場の生産ラインができていないのと同じです。
 「滅多に存在しない」正しい指導者は、生産ラインができていなかったら製品(=契約)は生まれないという「普通の人なら誰でもわかること」を、当然のこととして指導します。
 しかし、「業界の常識は、世間の非常識」である保険業界においては、ほとんどすべての指導者が、「生産ラインなんかどうでもいい。その前に製品を作れ!」という無茶苦茶な指導をします。
 そんな非常識を受け入れてしまう人が大半だから、93%が廃業してしまうのです。


 製品(=契約)を生み出すためには、あなたの製品に合った生産ライン(=セールスのシステム)を作ることが「はじめの一歩」になります。

 つまり、私たちが最初にすべき仕事は、システムの構築です。

 最初の内は、システムに欠陥もあるでしょう。
 でも、私たち生保セールスは、それを恐れる必要はありません。
 なぜなら、生産ライン構築のための設備投資は1円も掛からないし、改修工事のために数週間・数ヶ月の時間が掛かることもありません。
 思い立ったら費用ゼロで、即座に改善することができるのですから。

 だからこそ「システムの改善」こそが、私たちの日々の仕事なのです。
 日々システムをメンテナンスし、改善する。そして生産ラインを増やす……これが、私が「生保セールス進化論」に書いた解説した「戦略型セールス」と「活動量型セールス」の違いです。

 戦略型セールスにおいては、時間の経過に従って生産ラインの数自体が増えて行きます。
 一方、活動量型セールスにおいては、生産ラインの数は増えません。
 まさにそれは、木を擦り合わせて火を熾こすような作業です。1つの火が熾きたら、それに対する報酬をもらうことはできます。しかし、延々と木を擦り合わせる作業をしなければなりません。それは、辛くてストレス多い作業です。

 そもそも私たちが行っている生保セールスビジネスは、私が「癒しの飲み屋三洞」で行なっているような「リピートビジネス」とは根本的に違います。
 私の店を含め、ほとんどのビジネスは、「毎月○回買ってくれる顧客が○人いればOK」のビジネスです。
 でも、生保セールスビジネスにおいては、「毎年買ってくれる顧客」だっていないのが前提です。

 そういうビジネスに、世間一般の「顧客第一」や「顧客満足度指数」があてはまると考えること自体、「赤道直下の地域で防寒着を売る」「砂漠で砂を売る」ような思考・行為なのですよ。

 自分に合ったシステムを構築し、それを日々メンテナンスし、無事に製品を生み出せるような状態にして、次の新たなるシステム構築に着手する……これが私たちの仕事の「具体的で明確なやり方」だということを、あなたも認識する必要がある……と、あなたは思わないかな?



◆「半年経っても終わらない!」が幸せな状態

 私はしばしば、「三洞さん、忙し過ぎるでしょ?」「よくそんなに色々なことができますよね」と言われます。
 そう言われても私は決して忙しいとは言いません。

 私の手帳を見た社員が、こう言いました。
 「三洞さん、これ、絶対に終わらないじゃないですか!」って。
 まさにその通りで、16年前から、「半年経ってもやるべきこと・やりたいことは全然終わらない」ということを自分でもはっきりと自覚しています。
 つまり私の日常は「できていないことだらけ」だということです。

 システム内の行動ですら半年経っても終わらないものです。
 それなのに、システムができていない内に、会社や、売った経験のない上司の教えに逆らえずに街をうろついてしまったら……いつまで経ってもシステムなんか構築できませんよ。

 それは「絶対に売れないし、幸せにはなれない行為」です。
 もちろん、正しいビジネスをしたいのなら、テレアポや飛び込みなどという「非効率で売れない方法」をしてはいけないし、そんな暇なんかあるはずがありません。
 要するに、「売れない80%組がやる行動」は絶対にしてはいけないのです。

 「できていないことだらけ」というのは、「やりたいことがいっぱいあって、それが見えている!」という状態なのです。
 だから幸せなのです。

 だってそうでしょ?
 「具体的に、何を、どうすればイイのかがわからない」が、「売れない80%組」のストレスの原因なのですから。
 でも、理論を知らなかったら「具体的に、何を、どうすれば」はわかるはずがないよね?

 そういう不幸な人をたくさん作ってしまう元凶が、「活動量」という実態なき言葉なのです!

 結論。
 「幸せな保険営業」とは、「活動量と真逆の世界」だという「真理」を認識してくださいね。



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