私、自分でも、かなりトークが上手いと思っています。
 エキスパートだと自負しています。
 でもそれは、もちろん徹底的に考え、練習したからこそ。

 普段は無口ですし、高校時代の友人は今でも無口な人だと思っています。かつては、合コンの席では全然喋れなくて、「あの人、暗~い」なんて言われていましたからね。
 ということで、そんな無口な私が、トークのエキスパートになれた方法をお伝えします。
 エキスパートになるためのトークレッスンです。日々の作業と収入に直結するコーナーです。

 今回は、「トークが上手になるための3つの必要条件」を提示します。
 聞きたいですよね?
 前置きは抜きにして、いきなりその3条件を書きます。

1、正しい顧客第一
2、「悪しき既成概念」の完全除去・消毒
3、練習量



 まずは1の「正しい顧客第一」。

 セールストークというのは、声優やアナウンサーではないのだから、少々滑舌が悪かろうか、声が悪かろうが関係ありません。
 どんなに流暢に「立て板に水」で喋っても、内容が空疎であっては売れないのです。

 重要なのは「何を喋るか」……言葉です。
 その「言葉」が、目の前の見込み客にとって「有益」「聞きたい」なのか、「どうせ売りたいだけだろ?」「面倒くさい」「ウザい」「早く終わってほしい」「この場から逃げたい」なのかの差が、93%の廃業組に入るか、楽しく長く売り続ける7%組に入るかの境界線です。

 でも、ほとんどの人が、「最も大切な見込み客」の事を考えずに、会社が教える「顧客無視の言葉」を喋ってしまうでしょ?
 「顧客無視」だから売れないのです。
 完全に聞き手の立場に立って、聞き手の「感情」を自分も感じて言葉を厳選すること……これが「正しい顧客第一」であり、エキスパートになるための「はじめの一歩」です。


 例えば「保険料をお預かりする」という言葉。
 この言葉、私は生保セールスになって以来、一度も使ったことがありません。
 なぜかと言うと、見込み客の立場に立ってみれば、聞きなれない不自然な言葉だから。そして、見込み客はこんな言葉を使わないから。

 お客さんはどういう言葉を使います?
 「保険に入る」「契約する」って言うでしょ? だったら私たちも「保険に入れた」「契約を取った」という言葉を使わないとダメなのです。
 会社名、商品名、「プラン」「ご契約」……すべて「お預かりする」と同様、禁句なのです。


 そして2つ目は「悪しき既成概念の完全除去・消毒」。
 
 私の前でセールストークを喋ってもらうと、「ド素人だな~」「よくそれで今までやって来られたね?」「1件でも売れたのが不思議」って思うケース……実はそれがほとんどです。
 そして、そうした人たちは例外なく、会社が教える「どうしようもなく売れない言葉」を、何の思考もなく使っているのです。
 そもそも、そうした言葉を「キモい」と感じなくてはいけません。
 生保セールス業界以外の人間が聞いたら、誰だって「キモい」と思う言葉……たくさんありますよ。
 だから、そういう言葉に対しては、完全に顧客の立場に立って、あなたも「キモい」と思えないとダメなのです。
 これが「正しい顧客第一」の姿勢。

 この「正しい顧客第一」の姿勢の妨げとなるのが、会社が教える「悪しき既成概念」です。
 前述したように「お伺い口調」はその典型。
 「……か?」で終わる言葉は、すべて「禁句」です。その他にも禁句はたくさんたくさんあります。
 そういうことが感覚として分かるようになって初めて、エキスパートへの道を歩むことができます。


 最後に、当然のことながら「練習量」。

 私、ソニー生命在籍時代は、道を歩いている時には、頭の中でのシャドーロープレか、看板を見て「どうやったらこの会社に保険が売れるか」を考えるか(これも練習の一つ)のどちらかを常にしていました。
 とにかく、気が付くと頭の中で喋っていましたよ。
 「こう言ったら……どう感じるか?」を想像しながら。そして「では、どう言ったら良いのか? どの言葉なら“すぐに売れる”のか?」を常に考えていました。

 顧客から見た商品は、あなたの見た目と、あなたが発する言葉しかありません。だったら、言葉について常に考えるのは当然ですし、それが私たちの「仕事」です。
 「言葉が良い」=「良い商品」=「だから売れる」という、明確な図式なのです。

 とにかく、まずは、会社から教わった言葉は「すべて!」捨てましょう。頭の中をきれいに消毒してから、自分の言葉で・・友達と趣味の話をする時のように、あるいは家族と喋る時のように、言葉を選び直すのです。
 会社の教えるトークは、いくら綺麗ごとを並べ立てていようと、顧客からすれば「売り込み臭がプンプン」なのです。そんな言葉に騙されるほど、顧客はバカではありませんからね!
 大切な顧客をバカにしてはいけませんよ。

 ということで、トークについて書くと、それこそホントに何年掛かっても書ききれません。
 それほどに重要だし、考えるべきこと、準備すべきこと、細部を検証しなければならないことがたくさんあるのです。
 それなのに、会社から教わった「果てしなく売れないトーク」をそのまま使っていたら、売れるはずがないですからね。
 そんなことをしていると、93%組に入ってしまいますよ。ご注意下さい。


☆教材「売れるトークの真髄」

コメントを残す