音楽産業に見る、今後のビジネスの形

お金のストレス、さようなら~

私のお店「癒しの飲み屋 三洞」では、月一回、「津軽三味線NIGHT」が開催されます。

奏者は谷川裕司君という、まだ20代前半の男の子。
とっても若いし、三味線を弾き始めてからまだ3年ぐらいだったと思いますが、教室の先生もやってるし、各地にライブに出掛けて行きます。
三味線に関しては積極的ですが、非常に控えめな青年で、「頑張れ!」と肩を叩いてやりたくなります。


店のお客様、バンドの若い衆、写真展をやってくれたYukariさんなど、若い友人が身近にたくさんいてくれて嬉しい限りですが、昨夜も、若き友人で、PCやネット関係の私の師匠であるヒビキ君が店に来てくれました。

店内に流れている音楽を聴いて、「これ、イイですね~」
今月から店内では、インターネットラジオを流しています。

最初は普通にステレオセットを置いて、MDやCDを掛けていましたが、炭を熾す店では、それは不可能と知りました。
ステレオ装置の隙間に灰が入り込み、すぐに動かなくなってしまうのです。

ああ、もちろん、USENなどという最低最悪の会社のサービスなんか、絶対に利用しませんよ。
USENという会社の実態については、こちらの私のかつての経験をご覧下さい。
(1) (2) (3)

話を戻して。
ステレオ装置が壊れた後は、パソコンにCDを取り込んで、アンプにつないで流していましたが、先月、「そうだ、インターネットラジオにすればイイじゃん!」と気付きました。

気分次第で好きなジャンルの音楽が聴けます。
チャンネル数は数え切れません。
突然、大好きだった曲、数十年ぶりに聴く曲が流れてくると、嬉しくなります。
一度掛けたら、後は何もする必要がありません。
とっても便利です。
USEN消滅の時期も早まることでしょう。それは大歓迎です。


さて、そこでヒビキ君、当然だけれども、鋭い発言をしました。
「これじゃ、CD買ってまで音楽を聴こうという人、居なくなりますよね~」

ヒビキ君は音楽も大好きです。
でも、インターネットラジオの普及以来、CDを買うことはほとんどなくなったとのこと。
「ここ数年で、買った記憶があるのは……東京事変だけですよ。三洞さんは?」
「いや~、奇遇だな~。オレも椎名林檎しか覚えがない!」

それを端緒に、今後の音楽業界や、収益の可能性などについての話をしましたが、話せば話すほど、音楽業界は典型的な斜陽産業だとしか思えませんでした。

音楽産業は、今までは「製品」「記憶メディア」の進化とともに、隆盛の時期があったわけですよ。
レコード、CD、MD・・・・・・。
ところが、ダウンロード販売どころか、インターネットラジオや Youtube が出てきちゃったら、「製品」も「記憶メディア」も不要になっちゃった。
音楽も、ライブ映像も、無料でネット上に溢れかえっているから、買う必要がない。
そうなったら、ビジネス規模は加速的に縮小するのは必然です。

そしてある意味、どんなビジネスでも同様の側面があると思うのです。

ここにどんな新しい「形」が創造されると、再び収益が発生するのか……。
仲間に若いミュージシャンがたくさん居ますから、とても気になるところです。
おそらく、今までのような、音楽産業をマスとして捉える発想では無理なのでしょう。
今までよりもはるかに小さな「共感コミュニティ」のようなものが形成され、そこに納得できる形での課金システムが付く・・・・・・「マス」での「大儲け」とは発想を異にした、新たな形が生まれる日も近いと思われます。


その一方で、例えば私は生命保険代理店もビジネスとして行っていますが、
「過当競争で大変でしょ?」
「保険ショップがたくさんできちゃって大変でしょ?」
「ネットの比較サイトができちゃって大変でしょ?」
と言われても、「全~~~然。おかげさまで以前同様、楽しくやってますよ」としか言えません。

スーパーセールスのジョニーちゃんなんか、数年前に、
「銀行の窓版解禁? 大歓迎! みんなでどんどんやって欲しい。状況が変われば変わるほど、オレは嬉しいし、儲かる」
と言っておりました。


ともあれ、単なる「○○のビジネスとはこういうもの」「この業界はこういうもの」といった既成概念の枠内では、業種・業態に関わらず、斜陽化の流れに巻き込まれてしいます。
そうならないためにはどうしたら良いのか……視野を広げて、平明な視点で、常にそのことを考えることが、今のビジネスにとっては不可欠なのだということを感じた次第です。


そんなことを考えたら、ウチでやってもらっている「津軽三味線NIGHT」なんかは、とてもイイんじゃないかな……と感じました。
「やりたい」という人がいて、「そういう人にやってもらいたい」という私がいて、彼のファンや、お店のファンの方が集まってくれて、納得できる金額を「投げ銭」する。

もしかして、ごくごく古くからあった形ながら、最先端の要素を含んでいるのかもしれません。




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