「ネットビジネスって、儲かるんですか?」
以前ほどではなくなりましたが、今でも時折、そう聞かれます。
そんな時の私の答えはカンタン。
「儲かりませんよ」。
理由は2つあります。
1つは「ネットビジネス」と言っても範囲が広すぎて、答えられないから。
説明するには時間が掛かって面倒なので、そう答えてしまいます。
そして2つ目の理由。
これが真の理由なのですが、そんな雑駁な質問をする人は、質問するだけで、結局やりはしないから。
やらないなら、儲かるはずがありません。
だから「儲かりませんよ」なのです。
では、やれば儲かるかと言うと、これまた別の話。
最近、ホームページやブログなど、WEB活用のコンサルティングの仕事が増えましたが、ネットを使えば売れるというものでもありません。
で、先日のこと。
弟の店に顔を出したら、「食べログ、来なかった?」
「来なかったよ。どうしたの?」と聞いたら、こんな顛末があったそうです。
以下は弟のメルマガです。
たいっっへんご無沙汰してしまいました。申し訳ありません!
大宮駅徒歩2分の隠れ家Sakuragiです。
台風ですね。そのせいかひどく腰が痛いです。心も身体もぼろぼろです。
・・・イヤになるわ・・・
先日のことです。夕方の仕込みをしていると・・・「ごめんください、こんにちは~」って入口で騒いでるやつがいます。
みなさん御存じのようにウチは厨房から入口が見えないんですけど、明らかに何かの営業です。
「なにー? だれー?」って訊いてやってるのに「・・・」返事がありません。
すでにちょっとキレ気味になり「なんだよ! ごちゃごちゃ言ってないで入ってこい!」って言ってやりました。
予想通りなんだかオドオドした兄ちゃんで「・・・しつれいします。わたくし食べログの代理店をやっております株式会社○○(憶えてない)の××と申し
ます」
「おう、なんだ食べログか。ちょうど良かった」
「あ、いつもお世話に・・・何かありますか?」
「あるよ。で、今日は何?」
「あ、本日は新しいサービスのご案内で・・・実は今度さいたま市限定で・・」
「ああ、いらね。新しいサービス? いらねぇよ。そんなことより食べログにウチの名前出てんだろ? あれ削除しとけ」
「え?」
「え?じゃないよ。ウチの名前を消しとけ。迷惑だから」
「あ・・・いや・・・それは・・・できません。」
「できなくねぇよ、消しとけ。」
「いや・・・できません。あれはユーザーさんが作ってるページなので・・・できないことになっています」
「お前らがおかしなサイトをつくるからユーザーが書きこんだりするんだろが。
書かれた方がイヤだっつってんだよ。書いていいって言った覚えもないし。勝手に書かれて迷惑してる店だっていっぱいあるんだよ。な? だから消しとけ。・・・あれ? お前、なにムカついた顔してんの? 人に迷惑かけてるくせに」
「いえ・・・そのような権限を与えられておりません」
「んじゃ、権限もってるやつ呼んで来いよ」
「いや・・・それは・・・当社はあくまでも代理店でして・・・」
「なんだよ、使えねぇな。じゃいいよ。お前は下っ端でなんもできないみたいだから。じゃ、会社戻って上司に言っとけ。こういう店があってこういうことを言われたので是非削除してやってくださいって。ちゃんと言えるか?」
「伝えることは伝えます・・・」
「よし、ちゃんとやれよ。帰っていいよ。あ、とりあえず後でちゃんとやったか確認するかもしんないから、お前の名刺置いてけ」
「あ、ワタクシ最近この地域の担当になったもので・・・まだ名刺が・・・」
「はぁ? 名刺ないの? 名刺ないくせに営業してたの? えええ? お前が誰だかわかんないじゃん。ひょっとして詐欺師のひと? あれ? 警察呼ぶ? 何考えてんの、お前。お前が『こんにちは、森進一です』って言ったら、俺、信じちゃうじゃん。嘘ついてる? もしかして」
「あ、いえ・・・」
「お前んちに名刺もなんもないやつが来て、今日は新しい物干しざおの宣伝で・・・って来たら、お前どうなの? へぇそうなんですかって家に入れてお話訊くんかい?」
「あ、いや・・・それは・・・聞きません。」
「聞きません・・・じゃねぇよ、ばか。もういいよ、帰んな。帰って俺の悪口でも報告しろよ、上司に」
「あ、いえ、今日は・・・いろいろ勉強になりました。失礼します」
「嘘言ってんじゃねぇよ、ばかだねぇ~ホントに。もう来んなよ~」
ハハハ・・・ホント嫌なオヤジだこと。
ハハハ・・・ホント愉快なメルマガだこと。
「食べログ」って、飲食店関係の最大のWEBサイトなんですよね?
でも、弟の言うように、掲出されて迷惑なお店もあります。
ウチもそうですよ。
そして、こんなものを利用したから利益が増えるわけでもありません。
ホットペッパーのようなフリーペーパーも同様ですが、個人店の場合、お金を払って掲出しても、むしろ利益が減ってしまうケースがほとんどです。
こちらも理由は2つ。
1つ目は単純明快。個人の飲食店で、広告費用を上回る利益増が見込める可能性がほとんどないこと。
大抵は、広告費マル損に終わるものです。
2つ目の理由は、クーポンを持って来店する人は、本当のお客様になる可能性が極端に低いこと。ウチも、それがあるから絶対にクーポンなんてものは利用しません。
値引き目当てのヘタレ客がドッと来て、一瞬はお客様が増えたような気になるものの、数日経てば元の状態に逆戻り。
それどころか、常連さんが減っている!・・・なんて事態すら招きます。
結局、広告費に加えて、クーポンの割引き分、そしてプライスレスのマイナスさえも生じさせてしまうものなのです。
そもそも、基本を分かっていないから、中途半端な広告費を払ってしまうのですよね。その基本とは、
【新規客を1人来店させるために必要な費用=既存客を再来店させるために必要な費用×7】
という公式です。
新規客であろうが既存客であろうが、1人は1人。1回の来店は1回の来店。
それならば、既存客を再来店させるための80円の葉書の方が、広告費○万円よりも、はるかに効果的なのです。
もちろん、広告がまったくムダということではありませんよ。
私、元広告屋ですから。
例えば、
「月1回来店してくれる顧客数が100人に減ってしまったから、これを20人増やすために広告を出す。広告費が○十万円で、それで来店してくれる予想人数が○人で、その人たちにフォローのメールを3回出してして、月イチ客になってくれる人が20人増える」
といった計算があってこその広告です。
しかし、そんなことなど全然わからない、弟のメルマガに出てくるような、ただの「おつかい小僧」が街をウロつき、会社から教えられたままに、「効果があります!」なんて大嘘をつき、お店に迷惑を掛けてしまう。
・・・これが実情なんですね~。
個人がWEBを使う最大のメリットは「費用がほとんど掛からないから」。
だからこそ個人ビジネスにいおいては、WEBが有効なのです。
広告費を使うなら、しっかりした計算の上で、ある程度覚悟を決めて、ド~ンと使わないと、効果はありません。
まあ、私は、お店も、その他のビジネスも、広告費は一切かけずにやっていますけどね。
つまりは、「ネットビジネスって、儲かるんですか?」という質問に対しての正しい答えは、
「やらなきゃ絶対に儲からない。でも、低リスクでお手軽な方法であり、正しく行うことによって利益をあげられる」
ということになります。
「サラリーマンの年収53%アップ メール通信講座」に申し込んで来る方々は、「収入をアップさせたい!」という明確な目的があるので、「やって、儲ける」と最初から決めているので、問題はありません。
だから、後は、「やり方」と「気持ち」です。
この通信講座を始めて以来、既に100人以上の方に対して、お仕事をさせていただきました。
私一人で、他の誰に任せることもなく、それぞれの方のためだけのメールを作成し、コンサルティングを続けてきました。
だから、「やり方」をお知らせすることについては、もはやかなり経験を積んでいます。
その上で思うのは、やはり「気持ち」・・・つまりは「人間性」が大事だということですね。
社会人になって以降、給料やパート代以外の収入を手にしたことがない人にとって、最初の1万円を手にするまでの過程においては、不安になったり、自信をなくしたりもするものです。
でも、明るく、前向きに、素直な心で課題に向き合って下さった方は、必ず結果を出しています。
明るく、前向きに、素直な気持ちを持ち続けられるかどうかで、ネットビジネスに限らず、何事においても、良い結果を出すことが出来るのだと、つくづく思います。
他のセミナーでも同様ですから。
ネットはエクセルと同じ。あくまでツール。
それを生かすかどうかは、思考と人間性の問題なのです。
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