電話セールスの低劣さ

三洞の「これが言いたい!」

 昼食を終え、陽射しが暖かかったので、庭で30分ほど読書でもしようかと、本とコーヒーを持って庭の椅子に座りました。
 本の整理をしていたら出て来た推理物で、いよいよ事件の真相が明らかになろうかというところにさしかかっています。
 風のあたらない陽だまりは、この季節でもとても暖かくて良い気分です。
 すぐに本に没頭し、物語の展開に引き込まれて行きました。

 ……と思ったら、家の電話が鳴っています。
 父が風邪気味で寝ているので、起こしてはいけないとあわてたら、ガーデンテーブルに足がぶつかり、コーヒーカップが土の上に落ちてしまいました。

 それを放置して電話に出れば……何と、録音の声です。
 しかも、「こちらは○○です」も何もなく、いきなり、「医療保険についてお伺いします」と言うのです。

 本当に頭に来ました!!!
 失礼にも程があります。

 何度も書いていますが、電話セールスというのは、「悪」なのです。

 成約率が何パーセントだろうと、どんなに役に立つ商品であろうと、大多数の関係ない人にとっては、単なる迷惑でしかないのです。
 要するに、「儲かれば何をしてもいい」と言っているのと同じなのです。

 それを、普及している手法であるから仕方ないと思ってやっているような会社は、ものすごく程度の低い存在であり、そんな会社から商品を買う人はほとんどいなくて当然であり、そんな会社は社会の迷惑だから一刻も早く消滅すべきなのです。

 そうした低劣な手法を行っている会社、これを見ていたら、自分はそういうことをしているのだと認識しなさい。
 非常に恥ずかしく、なさけないことですよ。

 この手のセールス電話が毎日必ず掛かって来ます。
 笑っちゃうのは、SEO対策のセールスで電話をして来る会社。
 「御社のホームページを上位表示させますよ」・・・・・・不要です。そもそも私の会社は、何もしなくても、「さいたま市 生命保険」でググルと、一番上に表示されます!
 これ、お金を払って表示させようとしたら、ものすごく高額になるらしいですよ。でも、私はゼロ円です。

 自慢はこのくらいにして、このセールス、根本的に全然間違ってます。
 だって、自分の会社のサービスがネットで充分売れているのなら、電話セールスなんかする必要ないじゃないですか。
 つまりは、ネットできちんと売れていないわけですよ。そんな会社にSEO対策とか、ホームページのコンサルティングなんて、任せられるはずがないじゃないですか。

 この前、それを言ったら、苦し紛れに、「・・・・・・でも、電話でお伝えしたいこともあるんです」なんてホザくから、「それはホームページがちゃんとできていないってことじゃないの? WEBでお問い合わせをもらって、それに電話で答えるのならまだわかるけどさ」と言いました。
 そうしたら、電話の向こうは沈黙ですよ。
 だから、こう言いました。
 「こういう電話するの、嫌いだろ? 受ける方だってイヤな思いをするんだよ。ちゃんと考えた方がいいよ」

 今はネットが普及しているのです。ネットやメールは、いつ見ようと自由ですし、見ようと削除しようと、その人の勝手です。そういう時代なのに迷惑な電話をしてくるような会社は、時代に取り残された、干からびた死骸のような存在なのです。

 セールス電話は、掛ける方も不幸だし、受ける方も迷惑な手法です。
 つまりは世の中の不幸を増やしているのです。
 そういう当たり前の原則を、誰もがきちんと認識して欲しいと強く思うのです。




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